麹町中学校宿題いらない理由は?【カンブリア宮殿】工藤校長の教育改革!9月26日

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2019年9月26日(木)22:00~22:54の「カンブリア宮殿」では宿題や定期テストを廃止して教育の常識を打ち破ったとされる工藤勇一校長が登場されます。

子供を持つ親として学校のシステムには多いに興味があります!一体どんな改革をされるのでしょうか?

気になるのは宿題を廃止するにあたって悪い影響はないのか?や宿題はなぜ廃止したのか?についても深く掘り下げていきたいと思います。

宿題を廃止した公立の中学校

工藤勇一さんが校長を務める公立の中学校は麹町中学校です。

この学校では一般の教育制度で当たり前となっている常識を打ち破って教育の改革を行っているということで話題になっています。

宿題はいらない!ということですがどうしてなんでしょうか?

そして他にはどんな改革をしているのでしょうか?

  • 宿題を廃止
  • 中間・期末テストの廃止
  • 全ての生徒が「5」をとっても構わない
  • 学級担任の廃止
  • 服装頭髪の指導を失くす
  • 修学旅行、文化祭、体育祭は生徒に企画と運営を任せる
  • 放課後は近隣大学生が生徒に無料で勉強を教える
  • 英会話、スピーチ、プログラミングなどのプロから学ぶアフターズスクールを開く

聞いていると「凄ーい!思い切った改革だな」という印象を受けるのですが、本当にこんなに変えてしまって大丈夫なのかな?という想いも少しあります。

教育改革をした目的とは?

こんなにいろんなことを廃止してしまって上手くいくのだろうか?どういった目的で廃止しているのかを一つ一つ深堀していきたいと思います。

宿題の廃止

学校から膨大な数の宿題を生徒に課したとしても、生徒はこなすということにだけ意識を向けるんですね。解けない問題は解けないまま提出してしまうということで意味がないという結論に達したようです。

「勉強は、できないものを、できるようにするためにある」と考えているそうです。

また、宿題も先生の都合があってのことだそうです。

通知表には学習の「理解度到達度」だけでなく、学習に対する「関心意欲態度」についても評価しなくてはいけません。

この「関心意欲態度」は目に見えないので見える化することが必要です。

そのために宿題の提出量や授業中の挙手回数のカウント、それを評価の目安にしている学校が大半なんですね。

本来はそうした数字に頼らず、子供の成長や可能性を読み取るのが教員の役割ではないでしょうか。

親も自分の子供が勉強机に向かっていれば安心するんですが、本当に大切なのは勉強時間よりも勉強の中身です。

自ら率先して学習するような環境が大切という結論に至り、宿題を廃止することに踏み切ったそうです。

中間・期末テストの廃止した理由

工藤校長は定期考査で成績をある時点で確定させることに意味はないと語られています

中間テスト・期末テストを廃止した理由は教師が生徒の成績を付けやすくするためにやっているんだそうです。

テストの目的は本来、生徒が分からないところを知るために行うもの。分からないところを知って分かるようにするためのツールであるべきとおっしゃられています!

生徒も一夜漬けの勉強で点数をあげようとして結局知識は身につかない。テストを実施する目的は、学力の定着を図るためのものでなくてはならないという目的と手段の食い違いを工藤校長が正したんですね!

全ての生徒が「5」をとってもいい!

なぜすべての生徒が「5」とると問題なのでしょうか?

生徒全員に「5」をつけると問題視されるのは高校受験の内申点とそれに伴う推薦入試があるからです。

この内申点の基準となるのが、通知表で、ここで順位がつかなければ、推薦入試が成り立たないんですね。

ところが、この方針は矛盾していると指摘されています。

国の方針として、これまでの「相対評価」を「絶対評価」に切り替えたんですね。「絶対評価」であれば全員が「5」であっても問題ないはずです。

そういうことで工藤校長は生徒たちの到達度に応じて、適切に評価し、通知表をつけますと明言しています。

絶対評価とは、個人の能力について、あらかじめ定められた評価基準に則って評価する手法のことをいいます。同じ組織や集団に属する他者の能力に左右されず、あくまでも設定した基準や数値化された目標などに照らして評価されます。

学校の成績が絶対評価だった場合、集団内の順番ではなく、個人の点数によって成績が決まります。たとえば、評価基準がテストの点数だけだったとすれば、全員が満点をとったら、全員の成績が最高評価「5」になります。(参照:絶対評価と相対評価の違いとは|まりっとデメリットを解説)出典:Beyond

 

相対評価とは、集団のなかで周りと比較しながら成績や昇進を評価していく制度のことをいいます。数値目標の達成度やスキルテストの成績など公正な評価基準を用いて評価を進めるのと並行して、組織内での個人と他者を一定の基準にもとづいて比較評価することで、最終的な評価を決めていくケースが多いようです。(参照:絶対評価と相対評価の違いとは|まりっとデメリットを解説)出典:Beyond

学級担任制の廃止の理由

担任制にすることで教員の評価がクラスのテストの平均点だったり、運動会や合唱コンクールの勝ち負けで評価されがちです。

そうすることによって自分のクラスにだけ極端にきめ細やかな指導を行ってしまい生徒が受け身になってしまう傾向があるそうです。

そして生徒が上手くいかないことがあると理由を先生のせいにしてしまう関係になってしまっているんですね。テストの点が悪いのは教え方が悪いから、先生が頼りないからクラスがまとまらないなど担任の先生への責任転嫁をしてしまうのです。

こんな状態では生徒の自律は難しいですよね?!

服装・頭髪指導をなくした理由

工藤校長自身が学生の頃に「校則なんて何の意味があるんだ」と思っていたそうです。社会に出ると自由におしゃれを楽しんでいる大人がたくさんいるのに、生徒にはダメだというのは生徒にとって理不尽でしかない。

その理不尽を守って当然で押し通すのは違うのではないかという目線に切り替えたそうです。そして校則の話でやり取りする時間が勿体ないという点でもうこんな話でやりとりするのはやめようということを語るようにしたんだそうです。

以下の引用は工藤先生が生徒に語り掛けた内容です。

うちの学校は自由じゃなくて、規則がある。規則は人によってとらえ方が違うよね。厳しいと思う人もいれば、甘いと思う人もいる。そうした「感じ方の違い」を話してもキリがない。だからもう、ルールを守っておきなよ。先生たちとはもう、校則の話をするのはやめよう。僕は校則違反を認めるわけじゃないけど、次からはもう、君の髪が長くてもこの話はしないよ。(参照:公立中学が挑む教育改革2018年1月10日)出典:WEDGE Infinity

上から高圧的に言われて力でねじ伏せられると誰でも反発したくなりますよね?

工藤先生の語り掛けはなんだか腑に落ちて素直に耳を傾けようという気持ちになります。

大学生時代の進路希望では人に使われるのも、人を使うのももどちらも嫌だと思って教師を目指したといってらっしゃいました。

教育改革を行った結果は?

それでは、このこれらの教育改革を行った結果、どのような変化が見られたのかをまとめていきます。

宿題を廃止した結果

生徒がただこなすためだけにある宿題は意味がないとされていましたが、宿題をなくした結果どうなったのでしょうか?

まず、なぜ宿題を出すのか?の目的に立ち返ってみましょう。

宿題を出すのは学力を高めていくためです。学力を高めるには、自分が分からない問題をわかるようにするというプロセスが必要です。

 

ただ、宿題には無駄な作業ばかりで分からないことが分かるという大事な部分が抜けています。

本来先生が宿題を出すのであれば分からないところをやっておいでと声かけをしなければなりません。

分からないところをわかるようにするには二つの作業が必要です。一つはわからないことを聞いたり、調べたりすることです。二つ目は繰り返すことで定着させることです。この定着させる部分は人によって様々なので、自分の特性に合った方法を見つけることが何より大事です。

 

そして、このスキルがこれからの人生生きていく中で生涯を支えるものとなっていくのです。

宿題を廃止した目的は生徒が自ら学ぶための時間確保のためです。

宿題をなくして自ら学ぶようになったのでしょうか?それは期末テストの廃止に関わってきます。

中間・期末テストの廃止した結果

定期テストの廃止は先程も言ったように学力を定着させるためには、適切ではないと言うことで廃止しました

当然これは生徒を楽にさせるために廃止したのではありません。

定期テストの代わりに麹町中学校では単元テストというものを導入しています。単元テストとは、数学を例に挙げると「比例と反比例」の単元が終わればテスト、社会科であれば「中世の日本と世界」の単元が終わればテストといったように学習のまとまりごとに小テストを実施することです。

 

単元ごとのテストの実施ということは、定期テストよりもかなりの回数テストが増えることになりますね。

そして、年に3回やった実力テストは5回に増やしています、実力テストとは出題範囲が時代事前に示されていないため、生徒の本当の学力を測ることができます

生徒は単元テストで授業で学んだことを確認します。そこで理解しきれていないところは復習し、学力を定着させます。そして単元テストは再チャレンジすることができるそうです。

宿題を廃止した分、こういった復習に時間を取ることができるので、生徒たちの学力は向上していっているようです。

むしろ勉強時間が増えた子もいるとのことで、保護者からも喜びの声が上がっているそうです。もちろんこちらに関しては、勉強時間の長さではなく効率よく学べているということが大切です。なので、勉強時間が短くなっても効率よく勉強できる生徒が増えれば、学校の意図としては正しいのです。

学級担任の廃止した結果

学級担任制を廃止したのは、生徒に手厚くしすぎてしまう結果、生徒が先生に頼りすぎてうまくいかないことの責任転嫁をしてしまいやすいです。それによって生徒の自律を妨げてしまいますことになります。

また、子供達や保護者にとって、学級の良し悪しは、担任の先生で決まると思っている傾向があるので、担任の先生も問題を抱え込んでしまう状況が生まれてしまいます。

そして、担任の先生も、自分のクラスに力を注ぎがちで、他のクラスには手が回らないという現状もあります。

 

麹町中学校では1・2年生には各6人の教員が配置されているそうです。6人の先生が全員で4つあるクラスの担任という立場でクラス運営に携わっていきます。

そして、2人の非常勤講師も授業を担当し、クラス運営に関わることができるようにしているそうです。

 

学級活動や道徳の授業はどうしているのでしょうか?

学級活動の場合は2人体制で各クラスへ出出向いているそうです。

道徳については1人の教員が4クラスを巡回し、自ら得意とする授業を順々に実施していくこともあるそうです。

 

生徒たちにとっては、いろんな教員との関わりが持てますし、価値観を広げることもできるというメリットがありますね。

三者面談に関しては保護者と生徒が教員を指名することができるそうです。

 

全員担任制という形をとるということで、大切なのは教員間の連携です。

生徒の情報共有を図るということが不可欠になったので、教員同士のコミュニケーションも密になり良くなったそうです。

その他の取り組み

  • 修学旅行、文化祭、体育祭は生徒に企画と運営を任せる
  • 放課後は近隣大学生が生徒に無料で勉強を教える
  • 英会話、スピーチ、プログラミングなどのプロから学ぶアフターズスクールを開く

他にもノートの取り方も生徒自身が自ら集中するような取り方を指導したりなるほどと思うことの連続でした。

麹町中学校の教育改革まとめ

  • 宿題を廃止→自ら勉強するための時間確保
  • 中間・期末テストの廃止→単元テストや実力テストの回数を増やし学力定着
  • 全ての生徒が「5」をとっても構わない→国の方針は絶対評価!
  • 学級担任の廃止→いろんな先生と関われて、生徒の視野が広がる。
  • 服装頭髪の指導を失くす→お互いに有意義な時間を過ごすために自ら守ろうと思うような言葉がけ
  • 修学旅行、文化祭、体育祭は生徒に企画と運営を任せる
  • 放課後は近隣大学生が生徒に無料で勉強を教える
  • 英会話、スピーチ、プログラミングなどのプロから学ぶアフターズスクールを開く

たくさんの当たり前を打ち破ってきた工藤校長!これからの教育改革にも目が離せません。

そしてこの改革が麹町中学校にとどまらず早く全国的に新たな新常識として広まって欲しいと願います。

親としても子どもたちの学ぶべき視点が見えてきたように思いました。

工藤校長のプロフィールや著書についてもまとめましたので、気になる方はこちらもご覧ください。

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